
世界一周の旅のはじまり
船を降りると、そこは韓国釜山の都だった
九州の友人の家から船で韓国釜山に渡る
私たちの世界一周のスタート地点は、韓国釜山だった。
【韓流】ブームが始まったのは、いつの頃だったか、もうあまり覚えてないほど、日本で韓流はあまりにも普通になってきてる
人々の生活の中に溶け込んでいくうちに、目新しいものは日常になる
まだ、韓流ブームが訪れる前から、私は韓国グルメが大好きだった
そして韓国の文化も好きだった
韓国という国は…とか、中国は…とか、大きなくくりで考えるのでは無く、私が今まで生きて来た中で出会った韓国の人は、みんなとても良い人たちだった
釜山の港について感動したこと、それは釜山の夜景だ
こんなにも美しい夜景を旅のスタート地点でみることが出来るなんて、なんてラッキーなんだと思った
世界一周分の背負ってた荷物を置き、シャッターを切る事に夢中になる
これから始まる旅が、ワクワクしたものになる事が確定したような、そんな予感をもたらしてくれた夜景だった
韓国という国に降り立つのは、これが2度目のことだった
一度目は、もうずいぶん昔のことで、ソウルしか観光してない
あの頃はまだ、「旅」を知らなかった私
旅ではなく、旅行で韓国に来てた
普通のツアーに参加し、普通のホテルに宿泊し、すべてが誰かに作ってもらった旅行に参加する形の旅行だった
人によって、「旅」と「旅行」の定義は異なるかもしれない
私の中で、「旅」とは、すべて自分で作った旅行のことを指す
そして、次どこに行くか、何をして過ごすか、何も決めないで好きな場所を訪れるのが旅だ
期間限定で行くのはすべて旅行なのだ
そんな2度目の韓国は、韓国グルメを味わう旅と称し、韓国グルメを堪能しまくった
バックパッカーでも堪能可能!韓国グルメツアー
もともと韓国グルメは大好物で、近所の韓国料理のお店のおばちゃんと仲良くなり、いろいろ教えてもらったりしてる
「今度韓国行くんだ」と韓国料理のお店のおばちゃんに告げると、嬉しそうに「どこに行く?いいとこ教えるよ」
といろいろ教えてくれる
おばちゃんとは、もう何年も前からの付き合いだった
そんなおばちゃんが、なかなか作ってくれないのが「カムジャタン」と呼ばれる豚の背骨とジャガイモを煮込んだ辛い鍋だ
どうやら仕込みにかなり時間がかかるらしい
トロトロに煮込まれた豚の背骨は、ほっぺたが落ちる程美味しい
荏胡麻の葉っぱと、ジャガイモ、そして豚の背骨のうまみが凝縮されたスープにご飯を入れて、ごま油と卵と韓国のりと共に雑炊にしたものを食べた時は、「世の中にこんなにおいしい雑炊があったんだ」と感動したものだ
韓国料理屋のおばちゃんが、「釜山行くなら絶対屋台食べなよ」と教えてくれた。
屋台は、私たち世界一周夫婦の大好物で、屋台を食べ歩きするのは趣味みたいなものだった
釜山の屋台は、お酒を飲む屋台と、立ち食いが出来る屋台とに分かれてた
まずは、立ち食いが出来る屋台を何件も梯子した
韓流ドラマの中で出てくるような、【トッポギ】【韓流おでん】【韓国海苔巻キンパ】など、いろいろなものを堪能した
屋台は、どれを食べても価格はかなり安かった
正直言って、韓国は物価の観点からいうと、あまり安い国ではない
日本より安いのは同然だが、これから世界一周をしようという旅人にとっては、あまり安く過ごせる国ではないのだ
そんな中、屋台の食事が安いのは、大変有りがたかった