インドのバラナシでは、週に2回、フリーミールを食べさせて貰える
フリーミールとは、文字通り「無料の食事」だ
誰でも、フリーミールを提供してくれるお店に行けば、食べることが出来る食事なのだ
なぜ無料?
色々疑問はあったけれども
とりあえず、フリーミールを食べに行く
後で知ったこと
フリーミールを食べた帰り道、バラナシで出会ったボビーのお店に立ち寄る
ボビーは、小さな小さな商店を営んでいる
ボビーに言う
「今ね、フリーミール食べて来たんだよ」
ボビーは言う
「あのフリーミールはね、巡礼者や旅行者のためのものなんだよ。お金持ちの人が立ち寄るたびに、巡礼者たちのためにお金を置いていくんだ」
「千円とか二千円とか、大きなお金を置いてくから、こうしてフリーミールが実現できるんだよ」
と。
実際には、一杯60円程だそう
ネパールでも、インドでも、現地の人たちは困ってる人たちに手を差し出す
ヒンドゥ教でも「徳を積む」という考えがあることを知った
旅に出る前は、ヒンドゥ教なんて、恐ろしい宗教だなんて思ってたのに、自分の無知さ加減が恥ずかしくなった
色々な人に話を聞くうちに、ヒンドゥ教は仏教の流れをくんでるという事も知る
ヒンドゥ教の人たちが、ブッダを崇拝してた理由が分かった
宗教に、興味はまったくないけれども
神様として考えるならば話は別だ
ボビーに聞く
「ボビーは、フリーミール食べに行かないの?」
「僕は大丈夫だよ」
と一言。
ボビーの一言で、またもや自分が恥ずかしくなった…
その時、いつものチャイやさんのおじちゃんがお店の前を通った
チャイを飲みたかったから、チャイをお願いする
ボビーに「飲む?」と聞いたら、
ボビーはいらないと言う
そして、「お腹がすいたから、ビスケットが食べたい」と言う
ビスケットは、チャイと同じ値段(約8円程)だった
ボビーの商店の隣のお店で、ビスケットを購入する
私たちとボビー、そしてボビーの友人とでビスケットを食べる
最後の一枚をボビーは持って帰りたいと言う
「息子が大好きなんだ」と。
そしてバラナシを立つことをボビーに告げた日のこと
ボビーは「旅のお守りだよ」
とブレスレットを付けてくれた
ボビー手作りのブレスレットを
二人分くれた
「グッドラック」と言う別れの言葉と共に…