バングラデシュのリキシャマン、タヒルと出会ったおはなし

バングラデシュでは、色々な出会いがあった

そんな中で、印象深かったのがタヒルとの出会い

タヒルは、ほぼ365日、毎日リキシャをこぐ、リキシャマンだった

休みは取らないの?

とタヒルに聞くと、休めないんだ…

と一言。

家族を養うため、そして早く自分のリキシャを持つため、稼がなければならなかった

リキシャマンは、まずボスに毎日リキシャを借りてる料金を支払わなければならない

それを支払った残りが、自分の給料となった

そのため、リキシャのレンタル代金を稼ぐまでは、ただ働きという事だった

タヒルは、ボスにかなりの金額をピンハネされてたのにも関わらず、近所の距離だったら「ただ」で私たちをリキシャに乗せてくれた

タヒルの自宅に招待される

そして、ここでも色々なご馳走を振舞われた

印象的だったのが、牛乳ライスだ

ご飯に牛乳をかけただけのものだったけれども

これは、タヒルの中で、お客様をもてなすご馳走だったのだ

スラムに暮らすタヒル

タヒルは、家族で六畳一間の部屋に暮らしていた

トイレ、キッチン、お風呂なんていうものは、もちろん部屋にはなかった

キッチン、トイレは共同

お風呂は水浴びだった

タヒルは、英語はリキシャの仕事をしながら覚えたという

リキシャマンをしてると、外国からのお客様と話すことはよくある

そして、外国人をリキシャに乗せることが、収入に結びつくことを賢いタヒルはきちんと知っていたのだった

学校で何も勉強してないのに

普通に英語を話せるタヒル

家族を養うとは、そういう事なんだ

バングラデシュを去ってから

タヒルから、一度だけメールが届いたことがある

タヒルのボスのメールアドレスから送ってくれたメールが一度だけ

時々考えることがある

そろそろ、タヒルは自分のリキシャを持てたのだろうか

子供たちは、大きくなって学校に通えてるのだろうか

時々ふと思いだす

タヒルのこと…

……………………………

タヒルとのお話は、tabibon2に書かせて頂いたお話です。

タヒルは、SNSが発達した今でも、連絡が取れる訳ではありませんので、タヒルのその後が気になります。

もう
タヒルはリキシャを持つことが出来たのか…

そしてタヒルの家族は今幸せか…

タヒルのことは、ふと色々と思いだします。

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