出会いは必然~土埃舞うネパールの首都、カトマンズでの出会い~

バリからタイへ帰り、そのままネパールへ行く

その頃、タイは大洪水の真っただ中で、ネパールへ飛ぶ飛行機がなかなか飛ばなかった

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朝から空港に行くも、飛行機が飛ぶ気配が無い

空港内のアナウンスに耳を傾けるも

一向に私たちの乗る飛行機の名前すら出てこなかった

外はひどい雨

今日飛ぶことに、私たちは賭けていた

ネパール航空

夜になり、ようやく飛ぶことになった飛行機

ネパールに到着したのは、ネパール時間で深夜2時過ぎだった

深夜だったので、

カトマンズの空港で空港泊することにする

しばらくすると

「空港は閉鎖するから出てけ」と軍人さんに言われる

出てけって言われても、こんな深夜に…

とと思ってると、その場に「市街地のホテルまで連れてってくれる」と言うタクシードライバーが現れる

こんな深夜に…

その時の私たちに、このタクシーに乗って市街地に行くほかの選択肢は無かった

さすがに初めて降り立つネパールという国で、空港の外で野宿する訳にはいかなかった

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車はあまり舗装されて綺麗だとはいいがたい道を走る

しばらくすると、市街地に入ったようで、チラホラと街の明かりが見えてきた

何かのお祭りのシーズンだったようで、

お祭りの飾りを町中でたくさん目にした

深夜のカトマンズの街を物色してると

タクシードライバーは一つのホテルの前で車を停まらせた

「ここに泊まれ」

と。

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ドアのチャイムをタクシードライバーが鳴らすと、中から眠たそうなまだ20歳にもならないような男の子が出てくる

男の子とタクシードライバーが、なにやらネパール語で話し出す

「2500ルピーだ」※当時のレートで2500円

2500ルピー!?
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ネパールでこの値段は、あまりにも高いので、びっくりする

他のホテルは無いのか聞いてみると、こんな深夜だからここしか空いてないと言い張るタクシードライバー

確かに、もう深夜3時半を回ってた

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値段交渉の末、2000ルピー(2000円)まで負けて貰い、宿泊することにする

この日は、2000ルピーのホテルで、水シャワーの洗礼を受けることとなった

ネパールは停電の多い国だったのだ

あまりにも疲れてたため、水シャワーを浴びて泥のように眠った

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翌朝、宿を変更しようと土誇り舞うカトマンズを散策してた時に、一人のネパール男性と出会った

彼の名は、シヴァ

ヒンドゥ教の神様、シヴァ神から取った名前のよくしゃべる、早口な男だった

そして、仕事の出来る男だった

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シヴァは、若いのに会社を任されてる男だった

彼の仕事ぶりを見て、すぐに出来る男認定をしたが、本当に仕事の出来る男だった

世界市場の商品、ほぐしかふぇにおいてるネパール商品は、すべて彼によって日本に輸入されてくる商品だ

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スカイプやFBなどのチャットで、彼に市場に行ってもらい、写真を送ってもらいつつ値段交渉して買い物をしている

インボイス(税関の手続き書類)なども、すべて彼にやって貰ってる

ネパールでシヴァに出会った時から

「シヴァと一緒に仕事をする」

と決めていたのだった

かぁ~うまい!

商品を選ぶ際に、シヴァにお願いしてることがある

「フェアトレード」の商品を送ってほしい。と

ネパールで仲良くなった貧しい人たちが作るものを、シヴァに購入してもらい、適正価格で購入し、日本に送って貰う

正直言って、フェアトレードは儲からない

儲からないどころか、赤字になる

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それでも、やる価値があると私は思ってる

ネパールで出会った人たちに恩返しがしたいから

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シヴァは、色々なアイディアを私に教えてくれる

そして、商売のやり方を知ってる男だった

時に、「酔っぱらって奥さんが怒ってる」

なんていうメールをしてくるシヴァ

出会った頃と比べると、20キロ程太ったシヴァ

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大事なビジネスパートナーだ

いつ
どこで

どんな出会いがあるのか分からない

それが旅なんだと思う

シヴァに出会わなければ

こんなにスムーズに、ネパールからフェアトレード商品を輸入できなかったかもしれない

ほぐしかふぇが、暖かみのあるネパールグッズで埋まらなかったかもしれない

シヴァは
常に速足で土埃舞うカトマンズの地を歩いてた

スーツを着て、携帯電話を片手に

どこかに電話をかけながら

シヴァの電話の着信音は

今でも私の中で残ってる

そして

海外でシヴァと同じ着信音を聞く度、シヴァのことを思い出す

「最近どう?」

というシヴァからのメール

最近も何も毎週送ってくる同じメール

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早口で、速足で、そしてシヴァの時間は恐らく私の何倍速もの速さで回ってるんだろう

時の流れがゆるやかなはずのネパールの地で

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かぁ~うまい!
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