「カッパドキアからパムッカレへ」まだまだ続くトルコの旅

カッパドキアからパムッカレへ

長距離バスで10時間程の距離だった

私たちは、宿代を節約するために、夜行バスで移動することにした

まだ暗がりの残る早朝、パムッカレのあるデニズリの街に到着する

早朝にも関わらず、宿はすんなり入れて貰えた

更に、温かいお茶まで振舞って貰う

夜行バスは快適ではあるけれども

やはり疲れるには疲れる

体を伸ばして眠ることはできないためだ

朝になり、パムッカレ観光へ向かう

パムッカレの意味は、「綿の城」

綿の城と呼ぶのにふさわしい、美しい石灰棚だった

パムッカレは、世界遺産に登録されている石灰棚だ

温泉が湧き出ていて、温かいお湯が流れてくる

パムッカレの真っ白な石灰棚をテレビで見たことがあるという方は多いはず

パムッカレもまた、テレビや雑誌で見てずっと行きたいと思っていた場所だった

歩きにくい場所もあったりなので、石灰棚を歩くには注意が必要だった

そして、石灰棚保護のため、裸足で歩く必要があった

ローマ帝国の時代に作られたヒエラポリス

ヒエラポリスは、聖なる都市という意味がある

ここもまた、圧巻だった

白く輝くパムッカレに

ちょうど天使の梯子がかかる

まさに「ギフト」だった

旅をしてると、色々な場所でギフトを貰う

自然の恵みを肌で感じることが出来る

そして、小さな事に悩む自分が馬鹿らしくなるのだった

世界はこんなに素敵な場所で溢れているんだ

何かに悩んで行動できなくなったら

世界を観に行くのもいい

それが今の状態から踏み出せる一歩になるのであれば

そんな気持ちで旅してる人にも出会った

卒業旅行でパムッカレに来てた大学生たちにも出会った

色々な想いを抱えて旅してる人たちとの出会い

同じ場所で

まったく別の事を考えながら

同じ美しいものを見るひとたち

美しいものを見る時、言葉はいらない

ただ、時間だけが過ぎていった

どれだけの時間ここにいたのだろうか

気づけばあたりは暗くなる

白い石灰棚が月の光により光り輝く

光が反射する石灰棚は見事な程の美しさだった

「来て良かった」

心底思える場所だった

今現在、パムッカレのお湯の量が枯渇してきているという話を聞いた

周辺の温泉宿の建築で、温泉を供給したために、パムッカレのお湯が枯れてきたという話だった

進化と共に自然が滅びていく

どこまで守るべきか

なかなか難しい戦いなのだろう

パムッカレで思いだした、三島由紀夫の言葉

『朽ちて行くものに美しさがある…』

確かにそうなのかもしれない…

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