ガンジス河でバタフライ?ガンジス川とムケさんと私

「ガンジス河でバタフライ」を旅に出る前に観た

ガンジス河でバタフライは、たかのてるこのエッセイであり、2007年にテレビドラマ化されたものだ


長澤まさみ主演

ガンジス川でバタフライしたくて、ガンジス川に来た!という人もいる程だった

ガンジス川と言えば、聖なる川

そして大腸菌が半端なく多い川として有名な川である

ヒンドゥ教の聖地であり、ヒンドゥの人々にとっては、命の泉であるガンジス川だけれども

本当に汚い川で有名な川だった

インドの人々は、すべての水をガンジス川から使う

洗濯はもちろんのこと


沐浴もガンジス川でする

そして火葬場も、ガンジス川にあるのだった

菌に耐性がない日本人がガンジス川に入ったら…

どうなるかは一目瞭然

何人もガンジス川に入って体調を崩す人たちを見てきた

高熱を出す人

お腹が痛くてずっと引きずってた人

宿にたくさんいたのだった

私たちは、もちろんガンジス川で沐浴なんてとんでもなかった

旅を続けるためには

体が資本だったから

朝早く起きて

朝のガンジス川を散策し

そして夕暮れ時のガンジス川をボートで対岸に渡る

ガンジス川には人々の暮らしがあった

死の町であるのにも関わらず

生なるエネルギーで満ち溢れる場所だった

輪廻転生

ヒンドゥには、この思想があった

輪廻転生について書かれた三島由紀夫の豊饒の海を思いだす

その先の生のエネルギーに満ち溢れてるから

この地は生のエネルギーの満ち溢れる場所だったのかもしれない

「死は恐れるべきものではないということ」

この地で、少しだけ「死」に対する考え方が変わった

ガンジス川からの帰り道

会いたかった人に会いに行く

彼の名前は「ムケ」

バラナシでムケさんと言えば、ピンとくる人はピンとくるはず

そう、「深夜特急」に出てきたムケさんだった

大沢たかお主演の深夜特急のテレビ版で、

大沢たかおと会話してたインド人の男の子、ムケさん

今は、日本人女性と結婚して、シルク屋さんを営んでる

当時の写真も見せて貰う

深夜特急フリークとしては、まさに「感無量」だった

ムケ少年のようなエネルギーを持っていれば

出来ないことは無いんだと思う

あの時は、お金に困った暮らしをしていたはずのムケさん

深夜特急との出会いで、ここまでに成長した

自分のいる場所を変えるのに、大事なのは「ほんの少しの勇気なんだ」って

それはどこの国でも同じなんだって

生のエネルギーに満ち溢れるこのバラナシの町は

またいつか、戻ってきたいと思う

ヒンドゥの人たちは、「最後の死に場所」としてこの地を訪れるけれども

「生きる」ために

再びこの地を訪れたいと思う

ガンジス河でバタフライ 原作 たかの てるこ

ガンジス河でバタフライ 長澤まさみ主演スペシャルドラマ

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