バリに呼ばれる~ハートtoハート~日本からバリへのお届け物~

空から見た海とバリ

飛行機の高度が下がる時の急降下で目が覚める

窓から外を見ると

ブルーな海にそのまま着陸するんじゃないのかと思う程

海スレスレを飛ぶ飛行機

海の中に浮かぶバリ島のデンパサール空港

飛行機の小さな窓から外を見た瞬間から

私はこの地を好きになった

好きになる予感しかなかった

青い空、透き通る程の海、そして波の音

まさに
呼ばれた国だったと実感した瞬間

空港から見える海

飛行機を降り立つと

さっきまでいたタイよりも、更に気温が高いように感じた
ヤシの木

熱気と高い湿度に少し戸惑うも

すぐに慣れることになる
像

「人間は慣れる動物だ」

ウブドの食堂

食べ物が変わる

気候が変わる

そして人の顔が変わる

「ああ、違う国に来たんだ」と実感する

そして、これが私たちの旅の醍醐味だった

バリに来たのには理由があった

今から約5年程前のこと

まだ愛犬さくらはやんちゃな子犬だった

あまりにもやんちゃすぎる子の育児に戸惑ってたその頃

楽しみだったのが世界一周してた人のブログを読むことだった

そんな中で

友達になりたかったカップルがいた

ずっと彼らのブログを追っかけていた

とあるきっかけで仲良くなり

彼らの旅中の写真を、お世話になった食堂のおかあさんに届けることになった

彼らの後に旅した友人夫婦の写真と共に

ウブドの食堂

目的を果たすべく

ウブドの町を散策する

「ウブドのおかあさん」はすぐに見つかった

何度も見ていたブログの写真のまんまだったから

写真を渡すと、感激するおかあさん

ここは愛があふれる場所だった

大きな大きな鍋を振るおかあさん

テキパキと色々な野菜を鍋に追加していく

私の記憶の中ではいつも、おかあさんは楽しそうにいつも鍋を振ってた

ウブドの食堂の家族

人の仕事は、すべて人に伝わる

人はロボットじゃないから

感情があるから

どんな気持ちで作ってくれた料理か

すべて伝わる

おかあさんの食堂のごはんには

愛がたくさん詰まってた

それは、おかあさんと会った瞬間にすべて伝わった

baliubud08

ロボット仕立ての仕事は
作業効率をよくするために必要な仕事なのかもしれない

だけど
私は人間的な仕事を追い続けたいと思う

誰にでも出来る仕事と

誰かにしかできない仕事

まさに、おかあさんの食堂の仕事は、後者だった

おかあさんは、私たちがウブド滞在中に色々なことを教えてくれた

バリでの任務は
バリのマッサージでもあったため、ずっと同じところに居続けたバリ

その国のことを知るなら、あちこち移動するのが良いと思う

だけど

その国の人と仲良くなりたいのであれば

一か所にとどまるべきだと思う

ウブドの食堂

どちらが正しいとか

そんな答えは無いけど

私たちはいつも、とどまる選択をする

その結果

「今」がある

最後におかあさんの食堂を訪れた時

さよならを言うと、本当に悲しい顔をした

「また来るね、絶対」

そんな約束は

おそらくおかあさんの中でただの通り過ぎていくだけの約束に過ぎないのだろう

バリの観光地にあるおかあさんの食堂

そこには、通り過ぎて行った旅人が数えきれないほどいるはずだから

「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり」

松尾芭蕉の奥の細道の序文で言われるように

旅をしてるのは、旅人だけではなく

月日もまた、旅をしてるんだと思う

おかあさんの中の月日もまた

着陸前にバリを見下ろす

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