私がタイにいると楽な理由は、今流行りの言葉を使うならば「自分軸」で生きられるからです。
15年ほど前、タイで一番最初に友達になった女性から教えてもらったことでした。
タイにはまる人、タイが嫌になる人
タイという国は不思議な魅力を持つ国で、一度訪れたらハマるという人が後を絶ちません。
もちろん私たち夫婦を含めてですが。
その一方で、タイに長く滞在してみて「ここは自分には合わない場所だ。」と思う方もたくさんいらっしゃいます。
そんな方々を何人も見てきました。
タイにハマる人、タイが嫌いになる人。
両者の間には、何があるのでしょうか?
1番の理由は、「ここは日本ではない。タイなんだ。」という気持ちで生きることです。
日本の文化をここタイに持ち込んでは、うまく行くわけがありません。
タイの方々にとっても面倒な人ですし、日本人の私たちにとってもやるせない気持ちになることが多々起こります。
そうなのです。ここは私たちが生まれ育った日本ではないのです。
ここにいる人たちの性格も違えば文化も違います。
食べ物だって違いますし、言葉だって違います。
自分は日本ではない国にお邪魔させていただいてるということ、そしてタイという国の文化を受け入れなければ、タイが嫌になるに決まっているのです。
日本よりもはるかに幸福度が高いタイの人たち
私はタイの人たちといると、とっても幸せな気持ちになります。
彼らはいつも笑ってますし、いつも楽しいことを考えてます。
未来に不安な出来事が起こるなんて事は、ほとんど考えていないのです。
そうなったらそうなった。
その時考えよう。
そんな気持ちで、日々生きているのがタイの人たちです。
きっと「なんて考えなしなんだ!」と思われる方も多いですよね。
私も、例えばタイの人たちのお金の使い方などに関してはいつもそう思います。
時々口を挟みそうになる事も…。
でも彼らがそれでいいと思ってハッピーに生きてる訳ですから、それはそれでいいのです。
よく挨拶で、「幸せかい?」と聞かれたりします。
日本では、こんな会話はしないはずです。
幸せに毎日を生きることって、本当にタイの人たちにとって大切なことなのです。
そしてこの空間にいるだけで、私もそんなおすそ分けをいただくことができます。
自分軸で生きるタイの人たち
そして、これは最重要事項ですが、タイの人たちは殆どと言って良いほどみんな自分軸で生きています。
自分が良ければいい。
というわがままとはまたちょっと違い。
周りの人にどう思われるか?
これをほとんど考えないのです。
ステイタスなどは気にするので、良いものを持ってることをよしとします。
例えば、車でもなんでも良い車を持ってたりすることがステイタスですし、良いバッグを持ってたり、そういうことで人を判断します。
でもこれはある意味階級社会の国なので当然といえば当然です。
そういう物質的な事ではなく、精神的な意味でタイの人たちは自分軸で生きているのです。
そんな世界を目の当たりにしたのが、15年ほど前の話です。
そしてどんどんタイという国に惹かれていきました。
ここに来ると穏やかな気持ちになり、ここに来ると英気を養われ。
ここにいるだけで、幸せを感じる。
今はそんな気持ちでここにいます。
日本にいると、どうしても余計な事が頭を横切ってしまうのです。
おそらく私の育った環境がそうさせているのでしょう。
タイにいることで、本当の自分で生きることができます。
まさに自分軸で生きることができています。
だからと言って、別に日本が嫌いとかそういう訳でもありません。
日本は日本で良いところが沢山あると思いますし、ただ今はここで生きていきたい。
それだけの話です。
そんな彼女に、再び会いに行きたいと思ってます。
最後に会ってから、もう6年は経ってるのかな。
いるだけで場が明るくなる、ひまわりのような女性です。
タイにはそういう人が本当に多いのです。