「どんな人生を生きるか」
「どんな人生が幸せな人生か」
これは、誰にも決められないこと。
あなたの心が決めること。
人生の中で今が一番幸せだと言い切れる彼
ものすごく、幸せそうな顔をして生きている方と出会いました。
タイ人の友人が紹介してくれた出会いです。
基本的に、海外で日本人の方とはあまり関わりませんが、今回出会ったのは74歳で人生を謳歌されている日本人の方です。
とてもとても74歳には見えず、かなり元気な方でした。
お話をしてみると、彼が元気な理由はすぐにわかりました。
「自分の好きなこと、好きじゃないことの区切りが自分の中で明確に出来ている」ということがまずすぐにわかりました。
そして、「好きなことしかやらない人生」を送られていたのです。
自分で自分に制限をかけない人生
生きていると、どうしても自分自身に勝手に「○○してはいけない。」という制限を知らないうちにかけてしまいます。
これは、多くの人たちが知らず知らずのうちに行ってしまっている事です。
別に誰から禁止された訳でもなく、生きている中で「こうした方が誰からも嫌われないで済むから。」などと言う理由で、知らず知らずのうちに自分の中で禁止事項を増やしてしまうのです。
社会の中でスマートに生きていく上では、自分に制限をかける事も良い事なのかもしれません。
しかしながら、人生って誰のものなのでしょうか?
自分の人生ですよね?
他人にどう思われるか、これをすれば褒めてもられるからなどと、他人主体の人生ではつまらない人生になってしまいます。
あなたの人生の主人公は、あなた自身です。
自分軸で生きていくことで、人生の幅はどんどん広がっていきます。
人生の先輩から教えていただいたこと
彼曰く、窮屈なことをするのをやめたと言われていました。
「自分の好きな事について、いろいろ考えてるだけで本当に幸せな気持ちになるんだと。次から次へと、次はこれをしてみよう。あれをしてみよう。というアイディアが出てくるのが幸せな瞬間なんだ。」
語られていました。
そんな話をしている彼は、本当に幸せそうでした。
人は、いくつになってもやりたい事をやっているとこんなにも若く、そしてこんなにも幸せな人生歩むことができるんだという事に気づかされました。
いつだったか、「魂の年齢」についての本を読んだ事があります。
人は、肉体が年をとったからと言って、魂は若くしていられるんだそうです。
そして、魂を若くいる努力をしていく事で「いつまでも生き生きとした人生」を送る事ができると書かれていました。
「もう年だから」と家にこもりがちになってしまえば、それ以上世界は広がりません。
そして、あれをしたい。これをしたいという希望や未来の目標などがなくなってしまうと、輝きを失ってしまうという事実と反対をいく方の人生を垣間見た瞬間でした。
大好きなお花を育て、大好きな畑を作り、庭に池まで作ってしまうというアクティブな人生を送られています。
そして、バイクを乗り回し、お酒を愛し、常に笑顔で生き生きと話す、そんな74歳のSさんが私の中でかなり印象的でした。
「ここにきて本当に良かった!ここには、私の求めていたものがすべてある。」と。
異国の地で一人で暮らすSさんですが、そこには日本で話題の「孤独老人」の面影は1ミリもありませんでした。
ここには、古き良き時代の日本があります。
いろいろな人生があり、いろいろな生き方があり、いろいろな考え方で溢れている世の中です。
自分の意思で生き、自分主体で生き、そして人生の舵を自分で取ることができることで、目に見える世界は変わってきます。
いろいろな方々の人生を垣間見てきた中でようやく、そんなスタートラインに立てた気がします。
生かされるのではなく、自らの意思で生きていきたい。
Sさんのように。
そう思えた異国の地での出会いでした。
このチェンマイの地が教えてくれた事は、本当に計り知れません。
一番大切な「健康」を、取り戻しつつある私たちです。
馬車馬のように働いていた、あの時には見えなかった事がチェンマイの緩やかに流れる時間の中でたくさん見えてきました。
どんなに忙しい毎日でも、こういう時間が人には必要なんだという事を知った、そんなチェンマイです。
もちろん、ここは異国の地でありいろいろと思う部分もたくさんあります。
しかしながら、郷に入っては郷に従う事で本当に住みやすいのがタイのチェンマイです。
どんな時でも受け入れてくれる、どんな時でも助けてくれる、そんなタイの人たちは時々呆れてしまう事があっても、やはり私達には合っているのでしょう。
この国は、知れば知るほど離れられなくなる、そんな魅力がたっぷりの国なのです。