旅行者としてタイを訪れてる時には見えなかったタイの階級社会について

ただ単に、旅行者としてタイを訪れてた時にはまったく見えなかった事があります。

旅行者としてタイを訪れてる時には見えなかったタイの階級社会について

今回は、タイの階級社会に焦点を当ててみたいと思います。

タイの人たちと深くかかわると見えてくる事

タイに長期で滞在していた事も今までに何度かありますが、今まではまったくと言っていいほど気づかなかった事に最近気づくようになりました。

タイの階級社会についてです。

今までの滞在では、常に同じ階級の方々としか関わってこなかったため、見えなかった事なのでしょう。

タイという国は、微笑みの国であり、人々が温厚な国ですが、実はかなりの格差社会が根強いのだという事実を身を持って体感してしまいました。

タイの階級社会とは!?

旅行者としてタイを訪れてる時には見えなかったタイの階級社会について

タイという国の人々は、生まれた時にその人の人生は決まってると考えています。

蛙の子は蛙。

つまり、貧しい家に生まれてしまうと、それなりの職業にしかつけないという現実が今でも根強く残ってるのです。

インドやネパール、バングラデシュに行った時に出会った多くの人たちに言われました。

「これが私の人生なんだよ」と。

出会う人、出会う人に言われました。

すべて自分の決められた運命に納得して、変えようとは一ミリも思わずに、生まれた時から死ぬまでの人生をすべて受け入れて生きるという事。

旅行者としてタイを訪れてる時には見えなかったタイの階級社会について

それが、生きるという事なんだよと。

色々な人に言われました。

タイで今まで仲良くなった人たちに、そんな話をされた事はありませんでした。

が…

タイも、インドで言う所のカースト制度のようなものが深く根付いてたのです。

最初に、あれ?と思ったのが、チェンマイ大学の卒業式に参加した時の事です。

チェンマイ大学の卒業式に参加してみた記事はこちら

タイの友人の知り合いの子が卒業式でしたので、参加させて頂きましたが、その時に聞いた事が「チェンマイ大学を卒業したら一生安泰だ」という事です。

家族にとっても、親戚一同にとってもかなり誇らしい事で、かなりの喜びに満ち溢れていました。

そして、その時にタイの階級社会について色々と話を聞く事になりました。

例えば、チェンマイ大学に入るにはかなりお金がかかります。

お金がなければ、学校に行く事もできないのです。

旅行者としてタイを訪れてる時には見えなかったタイの階級社会について

いくら勉強したくても、働かなければなりません。

日本の場合は、本気で勉強したければなんとかなりますよね?

タイの場合は、なんとかならないのが現実のようです。

お金持ちの方々は、どことなく貧乏な方々の事を軽蔑してるような、そんなことを感じてしまった日でした。

昔、バングラデシュの銀行マンとインドからバングラデシュへ向かう電車の中で仲良くなった時に言われた事が頭をよぎります…。

バングラデシュでは、掃除婦の子は一生掃除婦なんだよと。関わる事もないよ。と。

※バングラデシュもかなりの階級社会です

同じ階級同士仲良くなるという事

旅行者としてタイを訪れてる時には見えなかったタイの階級社会について

タイの人たちも、自分と同じ階級のもの同士、仲良くなるようです。

お金がある、ないでタイの方々の生活は全然異なります。

お金持ちの友人の家では、車はBMWですし、新しいiPhoneが出るたびに買い替えているようです。

※タイでも日本円で10万円以上します…。

いつも素敵な恰好をして、ジムに通い、人生をエンジョイしています。

食事は屋台よりも、ショッピングセンターのカフェやレストランを好みます。

さらには、休みのたびにどこかへ旅行に行き、もちろんお手伝いさんもいます。

近距離でも、歩こうとしません(^^;)

それに対して、あまりお金持ちじゃない方の場合は、屋台での食事は当然です。

「休みなんてある訳ないよ。毎日が仕事だよ。」と言ってました。

友人が言うには、服装などでも、階級の違いはすぐに分かると言ってました。

ここ最近、肌の色も違うように思えます。

お金持ちの方々は、美白に燃えてるような(^_^;)

私にはそんなに違いは分かりませんでしたが…。

そして、お金持ちの方々とそうじゃない方々というのは、一緒に遊んだりもしないようですね。

なので、タイの友達同士を引き合わせると言うのはなかなか難しかったりします。

不思議な感じですが、それぞれ生きてる世界が違うと言うのです。

そして、最高に驚いたのが、だったらお金持ちの世界に行かなくていいの?と聞いた時に言われた言葉が「もう決まってる事だから」という言葉でした。

お金持ちの人たちの暮らしには、近づく努力をしても近づけない事を知っていて、それなりの給料の仕事にしかつけない事も知ってるんだとか…。

その理由は、宗教にありました。

宗教的な考え方がお金持ちになる努力を妨げる?

旅行者としてタイを訪れてる時には見えなかったタイの階級社会について

タイは、仏教の国です。

殆どの方が、仏教を信仰してるのではないでしょうか?

仏教の考え方では、輪廻転生の思想があります。

人には前世があり生まれ変わっていくというものですね。

そして、前世の行いによって今の自分があるという考え方が浸透しています。

前世の行いが悪かったから、今の自分はこの暮らしをしてるんだと、納得しているんだそうです。

なので、来世での暮らしをよくするために、徳を積むんだそうです。

タイでの徳の積み方は、お寺をお参りする事やダンプンです。

ダンプンとは、お坊さんに食事やお金などをお布施する事で徳を積む行為の事を言います。

どれだけ自分が徳を積んだかで、来世が決まると多くのタイの方々が信じています。

そうなのです。

例えば、仕事で成功するために努力をする事よりも、来世を良くするために徳を積む事を優先させているのです。

朝早く起きて散歩をすれば、お坊さんにダンプンをしてる方々を多く見かけます。

それが、タイという国なんだな…と。

努力をしなければ、お金持ちに近づくこともできません。

努力の方向がダンプンという徳を積む行為なのですから…。

その国の方と深く関わらないと見えてない事。

まさか、私の愛するタイという国がここまで階級社会だっただなんて…。

結構驚きを隠せませんが、これが事実なんですね。

この国で生きていくのには、色々なタイという国の背景も理解していかないと、なかなか難しいのかもしれませんね。

うわべだけを見ていては気づかない事がたくさんあるという事に気づいた、タイでの生活の日々でした。

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