世界一周夫婦 2012年 クロアチア Croatia Part1
クロアチアと言えば、日本人の多くの人々の中で死ぬまでに一度は行きたい場所「ドブロブニク」だと思う
もしくは、プリトヴィツェ湖群国立公園か
クロアチアと言えば、実際には未だ戦争の傷跡が残る国だった
クロアチアの首都、ザグレブの郊外にある小さな村を訪れた
スロベニアからザグレブを目指して進んでる途中にあった村だ
小さな小さな村で、「クロアチアはこんなに田舎だったんだ…」と妙に納得する村だった
小さなスーパーが一軒あったので、そうそうと食料の調達をした
ここを逃すと、次いつスーパーがあるか分からなかった為だ
村道を走っていると、まさに戦争の傷跡の光景が目に飛び込んできた
破損した飛行機やら戦車やら
子供たちは、知ってか知らずか、無邪気な笑顔でその場所で遊んでいた
折り紙を持っていたので、飛行機を作って子供たちに飛ばすと、かなり喜ばれる
そして、やっぱり男の子は飛行機を飛ばすのが上手だ
空気の綺麗なこんなクロアチアの田舎町で仲良くなったママたちに、「セルビアに行ってね」と、セルビア行きを強く勧められた
特に何も決めずにヨーロッパは進んできたので、セルビアは勿論行く事にした
ママが言う
「戦争で家が無くなってね、働きたくても仕事もないの」
働きたくても仕事がない…
彼女が体験してきた現実
そして、更に彼女の話は続く
「だからね、また別の場所に移ればいいだけの事なの。今までもそうやって生きてきたの」
と。
ヨーロッパの中でも、こんな場所はあるのだ
彼女は、自分で未来を切り開いて今までも生きてきた
きっとこれからもそうやって生きていくはず
「セルビアに行かないの?」と聞くと、「NO……..」
と一言。
セルビアには行けない、彼女には理由があるのだ
色々な場所で、強く生きている人をみると、自分の悩みなんてなんてちっぽけなんだと思う
悩みを人と比べる事自体おかしな話だけれども、
そうする事で乗り越えられることもある
色々な辛い経験をしているママたちだったけれども、彼女たちの笑顔に曇りはなかった
クロアチアの晴れた青い空のように
そして
その日の夕方、田舎の小さな村からザグレブへ向かう山道で観た沈む夕日がまた、有りえない位美しすぎた
車で移動してるからこそ見れる美しき産物
太陽と共に、次なる地へ進む
空気が綺麗な故の美しさ
何も無いが故の美しさ
この世の天国を観た小さな小さなクロアチアの田舎町