イスタンブールで泊まった宿のオーナー様には、かなりお世話になる事になった
彼が親日だったというのもあり、話は盛り上がる
そして、彼の友人が千葉に住んでいるという事から、急激に仲良くなった
ある日のこと、
「ご飯作って食べたいな」と言うと、宿にキッチンは無かったため、自宅のキッチンを使っていいよ。という事になった
海外からの旅人の私たちに、自宅のキッチンを解放してくれるだなんて、私には考えられないことだった
どうして、こんなにも簡単に人の事を信じられるのだろうか…
お言葉に甘え、キッチンをお借りする
近所にスーパーもあったけれども、あまり大したものは売ってなかったため
市場で買い出しをすることにした
あまり多くの食材を買っても、使いきれないため、使いまわし料理を作ることにした
サーモンを海の近くの市場で買う
油たっぷりの、久々の美味しいお魚だった
サーモンはムニエルに
きゅうりとトマトを買って、トルコっぽいサラダにする
アラブ圏に入ってから、サラダはこんな感じのサラダが主だった
玉ねぎとジャガイモと鶏肉を購入
一品はカレー炒め
もう一品は、同じ具材でスープにした
トルコのお料理と日本のお料理は、そんなに味の違いはないため、普通に食べてくれたのが嬉しかった
イスタンブール最終日、色々お世話になったお礼に作って行った食事
・チキンとキノコのトマト煮
・ホウレンソウ炒め
・チキンとホウレンソウとマッシュルームのパスタ
・チキンとキノコのトマト煮の残りのパスタ
今回も、あまりたくさんの材料を買っても残るだけなので、使いまわし料理にした
自分たちの分と、彼の分は別にレンジで温めてすぐに食べられるように作り置きした
お世話になったお礼の手紙と共に
娘が近所に住んでるけど、一人暮らしの彼はほぼ毎日外食だと言ってたから…
なかなか異国で人の家のキッチンで料理をするなんて経験は無いはずだ
そんな経験をさせてくれたトルコで出来た友人に感謝の気持ちでいっぱいだった
自分は人をうつす鏡だ
そして、自分次第で相手も心を開く
次にイスタンブールを訪れる際には、ホームステイをさせて貰う約束をして別れたあの日のおはなし
…………………
こんなに親切にして貰ったのに、彼のことは正直言って、忙しい日々の中、忘れていました。
人は忘れる動物なんだ…
なんとなく、悲しくなった、今日でした
断片的に、旅の記憶を辿り、文字にしています
文字にすることで、再び旅の中にいるような気持ちになります
そして、これを読んでくれる方が旅をしてるような、そんな気持ちになって頂けることを願って…
