旅と危険は背中合わせなんだと悟ったネパールでのこと

どこででも、生きていける自信がある

この旅で、そんな風に思える場面が多々あった

人間は、本当に慣れる動物だ

ネパール奥地の天然温泉への道

恐らく、私の知り合いの方は、私にこの言葉を言われたことがあるという方が多いはずだ

それ程好んでこの言葉を使ってるはず

何かあると、必ず「いつか慣れるから」と自分に言い聞かす癖が、いつからかついた

そして、何か嫌なことがあると、

大学生の時に出会った今でも尊敬してる方に言われた言葉を思いだす

「それって長い人生の中でのどれ位の時間なの?」

長い人生規模で考えると、何か嫌なことがあったとしても、大した問題じゃないことに気づかされる

だから、過酷なバス移動もそこまで苦痛じゃなかった

ネパール奥地の天然温泉への道

韓国、タイ辺りのバスは、日本のバスに比べると劣るが、それでも結構快適に乗る事が出来た

ネパールあたりに来ると、道が舗装されてなく、結構バス移動も苦痛になってきたのだった

バスはもともとボロボロで、座席も固く、長く座ってるとお尻が痛い

道がガタガタ道のため、ガタガタする度に飛び跳ねることもあった

勿論定刻通りにバスが来て発車するなんてことは、ないに等しかった

ネパール奥地の天然温泉への道

そして長時間の移動

山道のカーブ

正直言って、苦痛を伴う移動だった

nepalbus04

深夜バスの移動では、バスの中でタバコを吸いだす人たち

タバコが苦手な私は、眠れる訳も無く

最悪な夜を過ごしたこともあった

ネパール奥地の天然温泉への道

それでも、日はまた昇る

目的地に着くと、辛かったバス移動のことなど忘れてしまう

それだけ目的地が輝いてたから

ネパール奥地の天然温泉にて

ネパール滞在中に、友達になったネパール人の友人たちと温泉に行った

ネパール奥地の天然温泉

ネパールで温泉に入れるなんて!と、ワクワクした気持ちで温泉に行ったのを覚えてる

地元の人たちが乗るバスを乗り継いで、山の温泉へ行く

ネパールの山道では、もちろん道はガタガタ道で、カーブにミラーなんてものは無かった

ガードレールがある訳でも無い

当然、カーブを曲がり切らなければ崖の下に一直線に落ちることになる

ネパールではよくある事故だそうだ

ネパール奥地の天然温泉への道

大きなニュースにあまりならないだけで、日常茶飯事の事故だよ。と友人は笑ってた

命に対する考え方が軽い気がした

その日を精一杯生きてる彼らだったけど

その点に関しては、ちょっと納得いかなかった

ネパール奥地の天然温泉

温泉の帰り道、その時は来た

前に走ってたバスが、大きなバスで山のコーナーを曲がり切れなかった

道は細い細い曲がりくねった道だった

さらに、夕暮れ時を過ぎている時間で、あたりは暗くなってきていた時だった

一番危険な時間だ

すぐ隣は川

ちょっと切り替えしに失敗すれば、アウトな状況だった

落ちたらおそらく乗客全員死亡…

一斉に外に出て、みんなで協力し、何度も何度も切り替えしをし、ようやくカーブを曲がれた

角が曲がり切った頃には、結構な時間が経過していた

この時は、本気で恐怖を感じた

私たちが乗ってた前を走ってたバスの話だけれども、いつ自分が乗ってるバスにこのようなことが起こってもおかしくない

世界の国々は、日本みたいに道路が整備されてる訳じゃない

アジアの新興国、アフリカなどは特に

運なんだと思う

ネパール奥地の天然温泉にて

ネパール、インドで仲良くなった友人に言われた言葉

「It’s my life.」

ネパール奥地の天然温泉

かなりの人に、この言葉を言われた

これは、ネパール、インドの宗教であるヒンドゥ教にも関係してるということが分かったのは、バングラデシュ滞在中だった

バングラデシュで仲良くなった銀行マンのオンジョンと話してるうちに、

色々なことを理解した

理解させられた

「これが僕の人生なんだよ」

人生を諦めてるような、そんな言葉に最初は聞こえたけど

私の解釈違いだった

It’s my life.

そう思える人生は、素敵な人生だという事を知った

ネパール奥地の天然温泉

温泉に一緒に行ったネパールの友人とも、温泉で仲良くなった当時大学生だったネパールの女の子たちとも、今でも交友が続いてる

ネパール奥地の天然温泉にて

そして

このお話には続きがあった

時は2014年
お話の舞台は日本

ネパール奥地の天然温泉にて

つづく

ネパール奥地の天然温泉への道
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